2012年の元旦、ネットユーザー「天朝老鉄」は約束を果たすため、中国深セン市の地下鉄出口付近の広場にいた。マスクを身につけた彼の手には、20万元(約240万円)と銀行のキャッシュカード。彼は集まった人たちに言葉通り、一人100元(約1200円)手渡した。いったい何故、他人にお金を配る事になったのか?
予想が外れたら100元配る
ことの始まりは、昨年11月30日、「天朝老鉄」が自身のウェイボー(中国版ミニブログ)上で「今年もまだ1年ある。年内に上海総合株価指数は3000ポイントを超えるだろう。もしそうならなかったら、このつぶやきを転送した人全員に、2012年の元旦、100元を配ろう」とつぶやいたことからだ。
行列に並んで100元を受け取った人の写真(ウェイボーより)
いつもウェイボーの転送数10人ほどの男性の“大胆なつぶやき”は瞬く間に広がり、たった2時間で100人を超えていた。その後も、フィーバーは続き、3日後男性は、「今日の20:30までの転送が有効。」と期限を設けざるをえなかった。数日間のうちに2万人以上の人が転送し、これまでに7万回以上にのぼっている
大胆なつぶやきの後、男性の予想とは逆に、上海総合株価指数は下降を続ける。そして最終的には、2199ポイントと予想を大きく下回る結果となってしまった。