福島第一2号機オリンパス内視鏡、燃料にたどり着けず

 東京電力は19日、内視鏡による福島第一原発2号機の原子炉格納容器内の調査を行い、写真を公開した。結果として、水滴、放射線のノイズの影響で、鮮明な映像を得ることはできなかった。

 格納容器の中に初めてカメラが入った今回。しかし、昨年3月11日以降、高温多湿の状態が続いているために、想定どおりの悪条件だったという。

 この日は午前8時~9時10分まで準備し、9時10分~10時10分まで撮影し、後片付けを11時半まで行ったという。カメラはオリンパスの工業用の物で、格納容器の側壁の開口部から2メートル入れた。内視鏡の長さは10メートル。今回、内部の線量の計測は行っていない。

 東電は「ハッキリ見えている所もある。温度が低下すれば、条件は緩和するが、放射線のノイズが強い。放射線対策は重大な課題」とした。
 
 今後は冷却作業を進めて行くとともに、別の装置なども使えるかどうかも含めて検討していく。「燃料に辿り着くにはまだ技術開発が必要」としており、また、1、3号機についても技術的なハードルが高いという。
2号機内の写真

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