LVMHが営業利益初の50億ユーロ乗せ、ブルガリ効果

 世界最大のラグジュアリーコングロマリットのLVMHは2日、2011年の決算を発表し、収益は前年比16%増の237億ユーロ(約2兆3700億円)になった。営業利益は同22%増の52億6300万ユーロ(約5268億円)となった。ブルガリをグループに加えたことが大きな要因で、営利が50億ユーロを突破したのは初めて。

 同社によると、ブルガリを加えたことが決算では顕著に表れており、時計とジュエリー部門が同98%増の19億4900万ユーロに。純利益でも同部門が107%増の2億6500万ユーロとなった。

 純利益は同1%増の30億6500万ユーロ、フリーキャッシュフローは同29%減の21億7700万ユーロとなった。ブルガリ買収は約37万ユーロ(約4200億円)になった見込みで、そのあたりも影響しているか。

 LVMH会長のベルナール・アルノー氏は「ブランド力と職人の力を結集し、初めて営業利益も50億ユーロを突破することができた。また、ブルガリが加わったことも大きな出来事だった。2012年はさらに世界のリーダーとしてのLVMHの地位を向上させたい」と語っている。


ベルナール・アルノー夫妻。左はナターリャ・ボディアノバさん

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