国税と警察がグル、検問でフェラーリ全部停車

 税収不足になってくると、富裕層から収奪する珍政策が出てくる。米ブルームバーグビジネスウィーク誌によると、イタリア警察はミラノ市内でで1月下旬に、フェラーリなどの高級車のいっせい取り締まりを行ない、350台以上を停止させていた。

 この取り締まりは、高級品店が集まるスポットで行われたそうで、それぞれの検問所では、警察官が運転手の免許証と登録証の情報を取得し税務当局に提出したのだという。国税当局が調査するための「名簿集め」であり、特定の層を狙い撃ちをしていることは、誰が見ても明らかだ。

 ちなみに、2009年にブルガリア歳入庁が、ベントレーの全所有者に対して脱税の調査を行うという珍政策が行われたこともあった。同国の高級車市場では一番人気のために、ターゲットにしたようだ。この時は他のブランドの車については、一切触れていない。

 日本の国家予算は税収は約41兆円。全体の半分以下の水準となっている。日本の国税庁課税部も「富裕層、海外資金、無申告」の3つをのテーマにしている。まさか、日本でこんなことはしないでいただきたいものだ。


フェラーリテスタロッサ(写真と本文は無関係)

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