スペイン宝くじ720億円当選の町のその後

 昨年末にスペインの同じ町内で宝くじの1等1800枚、金額にして9億1000万ドル(約720億円分)が出回った件で、その後の町の様子の続報が、独誌シュピーゲルによって伝えられている。

 「前代未聞のクリスマスプレゼント」とも言われた昨年末の景気の良い珍事。スペイン北部の丘陵地であるSodetoは、人口250人ほどしかいない小さな町だ。

 スペインの失業率は昨年末に22.8%に。さらに25歳以下に限れば48.9%にまで上る。つまり2人に1人が失業者という異常事態となっているが、この町は注目を集めている。

 乾燥地帯のために農業にもあまり向かないといい若者も町を出て行くという。地元に残って農業を営むボルハさん(26)は新しいトラクターを購入したという。また、アルガ・ボネットさんは、数日間は他の町民とパーティー三昧に明け暮れたこともあったという。

 これで、若い人たちが、また町へ帰ってくるのではないか、と期待している。そのために、町では、みんなでお金を出し合うなどして福祉施設を充実させることなども検討しているという。

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