ゴールドマン名物CEOブランクファイン氏が夏に勇退か

 米証券大手ゴールドマン・サックス・グループ(GS)のロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)が今夏に退任することが、米誌フォーチュンの報道で20日わかった。後任の最有力はCOOのゲイリー・コーン氏だという。

 同誌は、匿名の関係者の言葉として、ブランクファイン氏の勇退を報じている。GSは、この件についてコメントをしなかったという。理由は明示されていない。

 金融危機前の2006年からGSのCEOに就任し、08年以降で残っている米金融トップは、ブランクファイン氏と、JPモルガンチェースのジェイミー・ダイモン氏の2人だけとなっている。

 多くのトップが去っていった中で、経営はもちろんのこと、米証券取引委員会(SEC)や、米上院などとの折衝もこなすなど難局を乗り切ってきた。昨年あたりからは、コーン氏に体制を譲るべく禅譲への手続きもなされているとも言われる。

 ブランクファイン氏は、ユダヤ系の郵便局員の父から生を受け、ニューヨークの市営住宅育ち。ハーバード大、同ロースクールを卒業し、大手法律事務所勤務、81年にGSに加わり、貴金属トレーダーなどを務めた。06年から現職。


ロイド・ブランクファイン氏

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