中国・重慶市に、中国版「忠犬ハチ公」として人々から親しまれている犬がいる。その名前は“旺財(おうざい)”。旺財は4年間、朝9時から夕方の5時まで、重慶市にある銀行の前に座り続けているのだ。まるで誰かを待っているかのように。
銀行前に9~5時まで居座る
重慶晩報によると、ほとんど毎日のように決まった場所に出現し、そして午後5時にはいなくなる。銀行が閉店すると、犬もいっしょに退社するという具合だ。
近所の人によると、“旺財”は毎朝9時には銀行前に来て、夕方の5時まで座り続けていて、まもなく4年になるという。どうしてそこに座り続けているのか誰も分からない。旺財は、何かえさをやろうとしても食べようとせず、他の野良犬が近づいてきたら、追っ払ってまた元の場所に座り続ける。
旺財は野良犬ではないのだという。銀行の警備員は「毎日清潔にしているし、冬には上着をきている。夏には誰かに毛を切ってもらってもいるんだから」と語っているという。
実は、旺財は近所のマンションの16階に住む泰さんの飼い犬。「うちの旺財はとっても賢いよ。エレベーターだって、自分で乗り降りするんだから」と泰さんは笑う。お昼になってお腹が空くと、管理人にエレベーターを押してもらい16階まで上がり、食事を食べると誰かが降りるのを見計らって一緒に下に降りる。夕方、夫婦とテレビを見るのが何より好きだ。