アートネイチャー、社長に2億円支払い命令(東京地裁)

 カツラメーカー大手「アートネイチャー」で、五十嵐祥剛社長が新株発行の際の価格が不適正で会社に損害を与えたとし、株主が五十嵐氏らを相手取り、約22億5000万円を会社に返還するよう求めた株主代表訴訟の判決が15日、東京地裁で行われ、五十嵐氏ら4人に2億2000万円の支払いを命じた。

 2003年11月の臨時株主総会決議によって、アートネイチャーが保有する自己株式を五十嵐社長に売却した際の価格、翌04年3月の株主総会決議によって行った第三者割当増資の価格が、いずれも著しく低廉で、会社に損害を与えたとして、五十嵐社長ら経営陣4人に損害賠償を請求されていた。

 東京地裁は、第三者割当増資の価格が著しく不公正な価格だったとして、原告の請求が一部認めている。

 アートネイチャーは、「本判決は誠に遺憾」としており、五十嵐氏ら3人に経営陣と、退任した元取締役1人が控訴を討中だという。

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