五輪候補のコモディティファンドが謎の償還

 原油先物などを扱うコモディティファンド、ブルーゴールド・キャピタル・マネジメントが運用資産の98%を償還すると投資家に告げたことが5日、英フィナンシャルタイムズ紙の報道でわかった。

 フィナンシャルタイムズ紙によると、ブルーゴールドの投資家向けの書簡には、最後に投資家への感謝の気持ちを述べてはいるものの、償還理由を明記していないという。

 ブルーゴールドは、ピエール・アンドュランド氏が設立。同氏は水泳界では有名で、フランスの元五輪候補でジュニア選抜メンバーで、五輪を目指していた。金融界に転じたが、ゴールドマンサックス時代には、原油取引のトップトレーダーとして大いに名を馳せ、独立するに至った。

 ファンドは2008年から運用をスタートし、昨年こそ年利はマイナス34%と振るわなかったが、08年209%、09年55%、10年13%だった。運用資産も一時は22億ドルを超える時もあったという。


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