キャンピングカーに中国富豪の熱い視線

 「2012年北京国際キャンピングカー展覧会」が行われ、新もの好きの中国富豪の関心を集めていた。WSJ(中国語版)が伝えた。

 実際のところ、中国でキャンピングカーを所有する人は珍しいが、高級車が飛ぶように売れている。すでにあちこちでその姿を見るようになった今、キャンピングカーはお金と休暇が増えた中国富豪にとって新しい“遊び道具”となるのではないかと期待されている。

 展示された車は例えば、アメリカ・ダイナマックス社の“グランドスポーツGT”で、価格は1000万元(約1億3000万円)。キングサイズのダブルベットに、バスルーム、トイレやキッチンが配置され、9人がけのソファーもある。

 中国におけるキャンピングカーの保有台数は数1000台で、欧州の500万台以上、カナダの100万台以上に比べると格段に少なく、今後さらに道路整備が進む事を見据えれば、キャンピングカー市場には巨大な余地が残されていると言える。

 だが、その前に超えなければならない壁もいくつかある。まず、大型車を運転するには、専門の免許を取得する必要がある。また、一部の都市では、キャンピングカーの走行を規制するところもある。そして何よりの問題はキャンプ場の整備が進んでいないということだ。

 しかし、旅行中、居心地の良い家から離れたくないと思う人にとって、こうした車は一つの選択肢になるかもしれない。

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