尖閣列島を東京都が購入へ

 東京都の石原慎太郎知事が滞在中の米ワシントンで行われた講演で、東京都が領土問題に揺れている「尖閣諸島」を買い取る計画を明らかにしたことが、米メディアの報道で17日わかった。都知事は過去にも所有者に交渉の場を持ったことがある。

 尖閣列島は、石垣島の北約170キロに位置し、5つの島から構成される。明治時代に、日本政府から福岡の実業家・古賀辰四郎が貸与され開拓を行った。現在は埼玉県の民間人が権利を所有し、国に貸し出している。

 その際の購入額が4600万円で、現在は国に年あたり約2500万円で貸し出しているという。

 石原都知事は一昨年、所有者との交渉を行っていることを明らかにしたことがある。その際は交渉は決裂した模様だ。また、所有者は外国から、巨額の提示を受けた買い取り話もあったが断っているという。

 だが、今回は米メディアの報道では、交渉がまとまったとしている。今後は都議会の可決を経て、年内の買い取りを目指すという。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる