カタール政府系ファンド、欧州投資を加速

カタールの政府系ファンドの2012年の投資額は300億ドルに上るとブルームバーグは報じている。カタールの政府系ファンドがティファニーの株式5.2%を取得(4.37億ドル)したことが明らかになった。カタール投資庁(QIA)は、既にロンドンの高級百貨店のハロッズやフォルクスワーゲンやLVMHにも出資しているが、近年、QIAはフランスへの攻勢を強めており、名門サッカーチームのサンジェルマンFCも買収した。

QIAの海外投資部門であるカタールホールディングスは、フランスの石油大手トタルの株式3%も取得した。同ファンドはコモディティへの投資に興味を示しているようだ。カタールホールディングスは、スイスの資源大手であるエクストラータの株式も6%取得した。これはエクストラータとコモディティ取引会社のグレンコア・インターナショナルとの合併計画に要な意味合いがあるとサンデー・タイムスは伝えている。

カタールの政府系ファンドは原油価格の回復や液化天然ガス(LNG)の生産増を背景に投資余力が増している。カタールの豊富な資金の行方が注目されそうだ。

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