SECがカルパース前CEOを提訴

 米証券取引委員会(SEC)は、米最大の公務員年金基金「カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)」の元役員が、プライベートエクイティ(PE)会社をだまして2000万ドルの手数料を知人の会社に支払わせたとして、25日までに米連邦地裁に提訴したと発表した。

 SECによると、PE大手アポロ・グローバル・マネジメントの投資案件に対して、カルパースのフェデリコ・ブエンロストロ前CEOに対して、カルパースの投資家に投資を行う意思があるかどうかを証明する書類を提出するよう要求したという。

 そこで、ブエンロストロ前CEOは、虚偽の契約書類を作成して契約させ、知人である元LA副市長アルフレッド・ビルロボス氏の会社の口座に振り込ませていたという。

 アポロはこの書類と振り込み先を信用し、2000万ドルを振り込んだ。他にも仲介業者も提訴の対象となっている。この件においては、前CEOが自身の立場を利用してのものかという点が大きな問題となってくる。

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