米著名ヘッジファンドマネージャー、ジョン・ポールソン氏が、ビジネスウィーク誌に「The Big Loser」として表紙を飾った。引退について聞かれるなど、これまであまり触れたことがない話題にも言及している。
2007年に軽く1兆円以上のリターンを出したポールソン&カンパニー。しかし、昨年2011年は年率リターン50%以上のマイナスに見舞われた。
ポールソン氏は「われわれは18年間で素晴らしいトラックレコードを残してきた、2年間をのぞいては。過去のドローダウンについては失望していますが、しかし、未来について考えなければなりません」と答えている。
インフレ到来のシナリオを昨年から継続しているが、これが昨年は失敗。今年はこれに加えて欧州財政破たんについても言及しているが、今後の動向についてはわからない。まだ56歳ながらも、引退について聞かれている。
「わたしはまだ56歳です。ソロス、バフェットたちはまだ現役です。投資家のために、投資をまるでバックギャモンかのように楽しんでいます。わたしは、あなたたち投資家が買った時がもっと楽しいのです」
引退を否定しており、もうひと華、あってもいいのではないか。