Jフロントリテイリングが4日、パルコの株式公開買い付け(TOB)を行うとの報道から、東京株式市場ではパルコ株が前日比150円高の972円ストップ高となった。2社ともにこの報道を否定している。
パルコを巡ってはここ数年、火種がくすぶっていた。まず森トラストが、発行済み株式の3分の1を握っていた。しかし、パルコが社債を発行したことを森側が不信感を持ち、トップ退任を迫った。
ここで、イオンが登場しパルコ株を買い進めていくとともに、森トラストと組んでトップを解任してしまった。だが、パルコ株の継続取得は思うように進まずに、止まっていた。
今年に入り、Jフロントが手を挙げ、ロイターの報道では、TOB価格は1100円としており、約66%まで買いつけるとされている。