ヘッジファンド・リサーチ社によると、2012年7月のHFRI指数はプラス1.05%、年初来ではプラス2.88%となった。
ほとんどの戦略でプラスとなる中で、株式ヘッジ・テクノロジー/ヘルスケアファンドはマイナス0.42%、イベントドリブン/レギュレーションD戦略はマイナス073%となった。
好調だったのは、株式ヘッジではエネルギー/素材ファンド(プラス2.06%)、ショート・バイアスファンド(プラス2.95%)。イベントドリブンの中で、ディストレスド・ファンド(プラス0.85%)、マクロ戦略ではシステマティック・ダイバーシファイドでプラス2.77%。リラティブ・バリューでは、イールド・オルタナティブがプラス2.47%で、債券を投資対象とする戦略がプラス2.32%。地域別では、ロシア/東欧ファンドがプラス2.51%とFINalternativesは伝えている。
HFRによると、上期のヘッジファンド流入額は200億ドルを超えた。しかし、第2四半期に流出したヘッジファンド総額は、第1四半期の2.13兆ドルから2.10兆ドルに減少した。
また、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)のヘッジファンド総合指数によると、ヘッジファンドの2012年8月1日現在の運用成績はプラス0.06%。因みに、S&P500は同期に2.80%上昇した。
ロング・ショートファンドが最も好調でプラス0.52%。一方CTAが不振でマイナス0.71%だった。市場中立型ファンドのエクスポジャーが、5%ネットロングからマイナス2%に低下した。