Jフロントリテイリングは21日、パルコ株の株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。取得額は約423億円。パルコは今後も上場を維持する。
Jフロントはパルコ株27%をすでに保有しており、今回のTOBによって議決権ベースで65%を取得したため、パルコを27日付で連結子会社化することになった。
イオンが10%超のパルコ株を保有していたが、今回のTOBへの応募はなかったという。
パルコ株を巡ってはこれまでに、イオンが昨年、当時の筆頭株主だった森トラストとともにパルコの経営陣を刷新するなど介入を行った。ただ今年に入り、森トラストが株式をJフロントに売却。パルコはJフロントに対しては友好的な立場を取ってきた。
イオンの今後の対応が注目される。