独税関がストラディバリウス押収し1.2億円請求

 ドイツのバイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさんが使用するバイオリン、ストラディバリウスの「ムンツ」=1736年=が、ドイツのフランクフルト国際空港の税関で押収され、118万ユーロ(約1億2000万円)の関税が請求されていたことが4日、わかった。

 日本音楽財団に入った連絡によると、今回押収されたストラディバリウスは1736年に制作された名器で、同財団が購入し、ヤンケさんに貸与しているもの。日本からドイツに帰国した際の9月28日に空港で押収されたという。

 バイオリンの保険額が約6億3000万円で、そこから19%の約1億2000万円を関税として計算し、ヤンケさんに請求しているという。

 同財団は「あまりにも信じられない出来事だし、理由がわからない。正当な証明書はすべて揃っているので、今後、交渉したい」としている。

 バイオリンを巡っては、今年8月に、堀米ゆず子さんの「ガルネリ」が、東京からベルギーに帰国する際に乗り換えたフランクフルト空港で、密輸の疑いをかけられてを押収されたことがあった。

 1億円の価値とされるガルネリに対して、19%の輸入税を請求されたが、代理人を立て交渉した結果、無償で返還されたという。

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