田中真紀子文科相が3大学の設置を不認可した問題で、7日の衆院文部科学委員会で、田中文科相は「現時点で不認可という処分は行っていない」と否定した。下村博文委員（自民党）の質問に答えた。
札幌保健医療大、秋田公立美術大、岡崎女子大の3大学を不認可としたことで波紋を呼んだが、田中文科相は「事務方が真意を汲み取れずに、記者にぶら下がりで不認可だと言って誤解を招いた。メディアに対しても正確なことを申し上げられず誤解が出たことも事実」と釈明した。
3大学は今年3月に申請があり設置審にかけられていた。審議会での決定は決定事項として尊重されるが、法律上は、大臣の政策的な判断の余地を残している。
田中文科相は「新しいルールによってやらないことには、求められる大学、人材はできない。何で3月に申請して10月にＯＫが出るのか？ おかしいですよね。設置審はもっと早くに改正すべきだった。ルールはどこかで変えなければならない」と意見した。
この3大学は3年前から文科省と相談し手続きを行ってきたという。
