アジア人、日本旅行は好印象も地震と放射能は心配

 日本政策投資銀行は、「アジア8地域・訪日外国人旅行者の意向調査」の結果を発表し、
日本の旅行には全体的に好印象を持っているものの、その一方で、言葉とお金、放射能と地震が不安に思っていることがわかった。

 アジア8地域、韓国、中国(北京・上海)、台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシア)の旅行嗜好や訪日経験の有無によるニーズの変化を把握することを目的に、海外旅行経験者を対象としたインターネットアンケートを実施した。20~59歳男女、4000人(各国500人ずつ)を対象にした。

 日本旅行を選んだ理由としては、景観、歴史・文化、日本食、温泉の4項目が決め手になっている。訪問したい、あるいは、したことがある都道府県は、東京、京都、大阪、名古屋、北海道、スポットとしては富士山も人気となっている。

 「放射能による健康被害が心配」「放射能に関する情報が分からない」という質問項目でも、ともに高い数値を示しており不安を読み取ることができる。

 今後の課題としては、訪日経験が増えるほど日本旅行の意欲が高くなっていく人とそうでない人がいる。しかし、2回以上の訪日経験者は、再び日本旅行を希望する割合が高くなる。

 それらを踏まえて、同銀行は「日本への期待値の高い初訪日客を迎え入れ、2回、3回とリピートしてもらうのかということが訪日外国人旅行客誘致の点からはひじょうに重要」としている。

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