NY市長のマイケル・ブルームバーグ市長が、英紙フィナンシャルタイムズの買収を検討していることが、米NYタイムズの報道で9日わかった。
NYタイムズは、FTの企業価値が12億ドルと計算している。買収資金についても余裕があるとの見方をしているが、ただ、社内では成長分野の投資に振り向けるべきではないか、との意見も根強いために、決定するかどうかはわからない。
フィナンシャルタイムズ紙は、英教育系出版社のピアソンの一事業であり、エコノミスト誌も傘下にある。メディア事業では有料化金の先鞭をつけたパイオニアではあるが、ピアソンの中では教育事業と比較して利益は全体の10%程度と少なく、今後の成長性を考え売却を検討している、と以前にも伝えられたこともある。
ピアソンによる売却可能性は、ブルームバーグも過去に記事配信しており、それによると売却候補の名前に、自社ブルームバーグ、さらにはニューズコーポレーションなどを交渉相手として挙げていた。
ピアソンは世界最大の教育事業出版社。