昨年3月11日に発生した東日本大震災時に首相として、東電福島第一原発事故の収束、被災地の復興にあたった菅直人氏が「ドブ板選挙」を展開している。前首相ながら、他の候補者から応援要請もなく、地元で張り付き奮闘。「今後の息子(菅源太郎氏)の公認確約がビミョーだ」(関係者)とも言われ、自らが政界を去れば後ろ盾をなくすという事にもなり、内憂外患の中で、一兵卒に戻っての孤独な闘いを繰り広げている。
絶対エースが原点に戻る
民主党の「共同創業者」であり盟友の鳩山由紀夫氏が公認を得られずに政界引退。ともすれば自らの立場を危うくしかねない出来事だったが、無事公認は下りた。
菅直人氏
だが、そこは市民運動家らしく原点に戻ったと言うべきかもしれない。これくらいの逆風はあまり意に介していないのではないだろうか。むしろ、こうした状況の方が菅氏らしいと言えばそうかもしれない。
ただし、自身の「後継」である源太郎氏はビミョーな立場に置かれているようで、こちらが大きな悩みの種となっているかもしれない。