「びっくり10大予想」は半分が的中

 米資産運用会社ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が予想している、毎年恒例の「びっくり10大予想」の2012年版の結果を検証してみたが、5割が的中した。また、半分当たり、一部当たりなどを合わせれば、なかなかの高確率となった。

 ウィーン氏による「びっくり10大予想」はと、その結果は次のようになる。 
・当たり 原油1バレル=85ドルに下落
・当たり S&P500種は1400ポイントに
・半分当たり GDP成長率3%、失業率は8%を下回る
・半分当たり オバマ大統領が再選し、民主党は下院で勝利
・当たり 欧州が債務危機を乗り切るための維持政策を発表
・当たり ハッカーが金融機関を襲う
・半分当たり 為替市場で豪、シンガポール、スカンジナビア、韓国が買われる
・外れ 米議会が大幅な債務削減をすることで合意
・外れ 中国、インド、ブラジルの株価が20%上昇する
・外れ シリアのアサド大統領失脚

 全体的な楽観的な予測が多いが、その楽観的すぎる部分で的中を逃している。現在は、まだ失脚していないアサド大統領だが政情が動いており、年内には失脚している可能性がないわけではない。インド、中国などの株式市場が急上昇という可能性もないわけではない。

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