負債30億円「宇奈月延対寺荘」が民事再生法を申請

 竹久夢二、与謝野晶子、川端康成ら作家や文化人にも親しまれた「宇奈月延対寺荘」(富山県黒部市)が17日までに、富山地裁に民事再生法の適用を申請し保全命令が下っていたことが、東京商工リサーチの調べでわかった。負債総額は約30億円。

 宇奈月延対寺荘は、明治33年に高岡市で延対寺旅館として創業し大正14年、黒部峡谷宇奈月温泉内にて別館として開業した。数多くの文化人が宿泊するなど親しまれてきた。

 しかし、増築するなどして、平成7年3月期には、売上約15億円をあげていた。その後は景気の後退により客数が減少した上に、負債も多くのしかかるようになっていた。

 「海栄館」がスポンサーとなる。

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