バフェット氏がクック氏に「金があるならビジネスで頑張れ」

 「金があるならビジネスで頑張って返せ」。

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が4日、CNBCのスクウォークボックスに出演し、株価が昨年秋から低迷するアップルのティム・クック氏に対して、そう苦言を呈した。

 株価が最高値から3分の1以上の下落しており、増配や優先株、自社株買いなど株主還元の圧力が高まっている。そんな中で、著名ヘッジファンドマネージャーのデビッド・アインホーン氏が、優先株について訴訟を提起し、認められる決定が出るなど圧力は強い。

 それでも、バフェット氏は「わたしなら、アインホーンは無視する」と述べ、「潤沢なキャッシュがあるならが、次の10年にベストの価値を創出するビジネスを展開していく。株価が下落したなら、ビジネスで建て直せ」とした。

 バフェット氏は過去に、創業者の故スティーブ・ジョブズ氏から、キャッシュの使い道について電話で相談を受けたことがある。ビジネスに専念、自社株買い、M&Aなど様々な話をしたというが、ジョブズ氏が選んだ方法はビジネスを行うことだった。

 バフェット氏自身はハイテク株は敬遠する投資信条のとおり、アップル株の購入はしていない。

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