チャベス大統領死去で、あのペイF1ドライバーが危機に

 反米リベラリストとしても知られた、ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領が5日、ガンのため亡くなった。58歳。昨年10月に4度目の再選を果たし独裁体制を築いてきただけに、各方面に影響が出ることが懸念されている。すでに、権力でシートを獲得したF1ドライバー、パストール・マルドナド選手の行く末が心配されている。

 2012年シーズン突入寸前に、ウィリアムズから、ベネズエラの国営原油メーカー「PDVSA」に対する請求書がインターネット上に流出したことは多くの人が知るところとなった。しかも、それが日本円にして約36億円という、途方もない金額だったことで世界を驚愕させた。

 そのPDVSAの実権を握っていたのは当然ながらチェベス大統領だ。ベネズエラ史上初のF1ドライバーを送り出すために持たせたのが36億円。これがなくなるかどうかは、チームやドライバー双方にとって死活問題となる。

 スペインGPで優勝して以来、まったく精彩を欠く走りを続けているが、支援がなくなれば、お払い箱か。

 織り込んでいるのかどうか、ウィリアムグランプリホールディングスの6日の株価は、前日比1.170ユーロ安で始まり、5%以上下落している。

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