麻生家が「ぎょうせい」買収でマスコミ業界にも進出

 麻生太郎副総理兼財務相のファミリー企業「麻生」が、出版社「ぎょうせい」と、その親会社である「プラネットホールディングス」を買収して傘下に収め、様々な憶測を呼んでいる。

甥の巌氏はドワンゴの取締役も

「麻生」は、明治時代に福岡県飯塚市で石炭採掘業を始め、現在では、建設関連の麻生フォームクリート(ジャスダック上場)、各種専門学校、病院等の医療などの企業を傘下に持ち、
連結売上高は1400億円以上。会長は弟の泰氏で、社長は甥の巌氏が就いている。副総理はこの企業の株式を5%保有する。

 メディア・マスコミ関連企業は傘下にはなく、巌氏がニコニコ動画で知られるドワンゴの取締役を務めているくらいだ。買収したのは昨年の暮れで、ぎょうせいの取締役には、その巌氏が名前を連ねている。麻生副総理が誕生した直後ということもあり、ちょっとした疑問は残る。

 ぎょうせいとは、一般的には、過去に米誌「フォーブス」の日本版(現在は休刊)を出していたことでも知られる。2001年には売上高760億円となり出版業界でも、大手に数えられるまでに成長した。現在は、200億円台にまで落ち込んではいる。

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