1日あたり50億円、昨年最も損した大富豪

 昨年最も大損した大富豪は、1日あたり約50億円も損していた。

 それは、米誌フォーブスが発表した長者番付で、前年の7位から世界100位に転落した、ブラジルの鉱業王のアイク・バティスタ氏だ。

 前年に7位に入った時は300億ドルで、「来年はカルロス・スリム(当時は3連覇中)を抜きたい」とも豪語していたほどだが、現在は106億ドルとなった。総額で194億ドル(約1兆円)も失っているのだ。
 
 バティスタ氏は、父に元大臣を持つ家庭の出身で、原油、鉄鉱石など資源産業を掌握している。台湾のフォックコンの買収に興味を見せるなどしたこともあった。

 失った194億ドルは、1月あたりで16億ドルの損失(約1500億円)。1日あたりで5300万ドル(約50億円)の損失、1時間あたりで220万ドル(約2億円)の損失となる。

 自身のグループ会社の株価が軒並み大幅下落したことが原因で、さらに弱り目に祟り目で、
租税回避について、国税当局から18億ドルの罰金を課された。

 こうなったら、悪いことはさらに続く。息子は、ブラジル国内でマクラーレンを猛スピードで乗り回して、死亡事故を起こした。亡くなった人は貧しい労働者だったということで、社会的な反感も買ってしまった。


アイク・バティスタ氏(フォーブスより)

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