ハーバード大がカンニングのリーク犯探し

 米ハーバード大学で大量のカンニングが行われた件で、同大学は11日、外部にリークしたメールの発信者を特定しようとあらゆる学内メールを調査していた、と発表した。メールの調査にはプライバシーの問題なども絡むだけに、問題視されていた。

 声明文では、「厳しい守秘義務の中で、発動されたものである」として、問題がないことを述べた。また、学長のもとでIT部門が特定し、アカウントを特定された該当者には、厳重に注意したという。

 同大学の学生新聞ハーバードクリムゾンは、政治学部のハーベイ・マンスフィールド教授の「独自のポリシーの範囲内。正しい選択をしたと言っていい」、数学のフリード・シュミット教授は「この話はショックだと言わざるを得ない」というそれぞれの意見を掲載した。

 その上でクリムゾンは「他の教授は大学当局による報復を恐れて、匿名を条件にしても、コメントを控えている」としたほど。

 大学の規定では必要とあれば調査をできるのだが、倫理やプライバシーの面で波紋を呼んでいる。

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