上小阿仁村の医師が今月末で退職(秋田)

 医師が村民によるたび重なるいじめで退職が続出している、秋田県上小阿仁村の診療所で、岸部陞(すすむ)所長が4月いっぱいで辞職することが26日わかった。

 秋田魁新報によると、岸部所長(前北秋田市長、76歳)は、介護老人保健施設の常勤医師に転じるためだという。今後は、非常勤医と契約して週1回の診療を行うことで急場をしのぐそうだ。

 同村はこれまでに、ここ5年間で4人の医師がやめており、村長が村の広報誌で「一部の不心得者のために人格も腕も一流の医師を失うのは不本意。医師不足は深刻で、無医村になる公算は限りなく大きい」とも語っていたこともある。

 これまでの同村の内科常勤医の募集要項では、75歳以下、待遇は診療所長職(地方公務員)、給与は村規定で(年収2000万円以内)、赴任手当を村規定により支給。外来者数は1日平均 約64人となっていた。

 過去には村長が村の広報誌で「一部の不心得者のために人格も腕も一流の医師を失うのは不本意。医師不足は深刻で、無医村になる公算は限りなく大きい」とも語ってもいる。

 月休1~2日ほどで働き、年間の休診日は20日ほどだったという。盆明け、正月三が日開けを休診日にすると、心ない声を浴びせられるなどしたようだ。

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