弁護士会元副会長を逮捕、後見人から横領容疑

 成年後見人となり預かっていた現金1000万円を横領したとして、東京地検特捜部は1日、業務上横領の疑いで、東京弁護士会元副会長の松原厚容疑者を逮捕した。

 松原容疑者は、成年後見人として管理していた女性の口座から現金1000万円を横領し自分のものとしていた疑い。

 動機は不動産投資の失敗などで資金の穴埋めの必要が出ていたともされており、着服額は1000万円以外にもあると見られており、特捜部は追及していく方針だ。

 東京弁護士会の菊地裕太郎会長は「かかる不祥事は、弁護士に対する社会の信頼を著しく損なうものであり、重大な事態であると厳粛に受け止めております。業務上の預り金の取扱いを厳格化する会規の改正はもとより、不祥事根絶のための対策を一層強化し、今後とも、弁護士に対する市民の信頼確保のために全力で取り組む所存です」と謝罪した。

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