資産30億円以上の超富裕層のアジア脱出目立つ

 資産3000万ドル以上(約29億9000万円)超富裕層の2012年の動向をまとめたレポートが、シンガポールの調査会社ウエルスXによって発表され、北米が人口、総資産額ともに増加し、アジア、欧州が減少していることが明らかになった。

 まずは、地域別の人口と総資産額は次のようになる。
・北米  6万5295人 8兆8800億ドル 
・欧州  5万3440人 6兆9500億ドル
・アジア 4万2895人 6兆2500億ドル
・南米  1万4750人 2兆1850億ドル
・中東  4595人     7100億ドル
・オセアニア 380人   4750億ドル
・南米  2535人    3250億ドル


 ただし、人口の増加率と資産の増加率で見ると、アジア、欧州、南米、アフリアなどの減少が目立つ。2012年の北米はフェイスブックなどIPOが盛り上がるなど株式市場で超富裕層が新たに誕生したことや、さらには中国人などアジア系の流入などの2つの要因が重なったこともあり、人口、資産額ともに増加する結果となった。

     人口増加率  資産増加率
・北米   3.3%   2.8%
・アジア -2.1%  -6.8%
・欧州  -1.9%  -2.7%
・南米   3.5%  -3.3%
・中東   2.2%  -1.4%
・アフリカ 3.5%  -3.3%
・オセアニア5.9%   4.4%

 仏調査会社キャップジェミニとRBSのワールドウエルスレポートの結果でも明らかになっているが、1億円以上の富裕層全体の傾向と同様となっている。

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