ティファニー女性副社長が宝石1.3億円分を盗難

 米ジュエリー大手ティファニーの前副社長、イングリッド・レダハス・オクン容疑者が同社のマンハッタンの本部から、宝石130万ドル相当を盗み出していたとして逮捕した、とFBI(米連邦捜査局)が2日発表した。幹部が犯した事件だけに、ブランドの信頼が揺らぎそうだ。

 FBIによると、オクン容疑者はティファニー本社の製品開発担当副社長の立場を利用して、2012年11月~今年2月までの4カ月間、ブレスレット、プラチナ、ゴールドダイヤモンドなど、120万ドル以上に相当する165作品をマンハッタンにある別の会社にこれらを販売した疑い。

 自身が、ジュエリー工房から上がってきた作品を最終チェックする権限を乱用してのもので、コネチカットの自宅にいるところを2日、FBIの捜査官に逮捕されたという。

 FBIのNY支部のアシスタントディレクター、ジョージ・ベニゼロス氏は「自らの立場を利用して宝石を自分のものとして利益を得ていた」とマンハッタン連邦地裁で証言した。

 オクン容疑者は、2011年1月から副社長のポジションについていた。だが、ティファニーの生え抜きであり、社歴は20年を数える。

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