30代のキャリア志向は仕事より「待遇」

 「en転職コンサルタント」は、「将来のキャリア展望」についての調査を行い、30代は他の世代と比べても大企業の中で活躍することを望む安定志向が強いことがわかった。

 この調査は30~50代の同社サイトユーザー1800人を対象に8月1~30日までの期間に行われたもの。

 今後のキャリアにおいて目指す志向性としては、30歳代は「規模の大きな企業の中で、昇格・昇進する」が最も多く40%以上となり、他の世代が30%前後にとどまっている点からも顕著な差が出ている。その理由としては、次のようなものがある。

・適切かつ安定的な報酬を受け取っている中で、大規模ビジネス・社会貢献などに関わるチャンスが多いと考えられるため。(35歳 男性)
・中小企業でダウンサイジングあったため、大企業である程度安定した状況で自分のスキルを高めて昇格昇給を目指したい。(34歳 女性)
・自分ひとりでできる仕事はどんなに能力を高めても限界がある。ある程度のチームを率いる地位につくことで、もっと大きな成果を出したいと考えています。(37歳 男性)

 また、「非常に充実していた」と「充実していた」では、30歳代は60%、40歳代は67%、50歳代は73%と、30代が最も充実度が下がる傾向にある。これまでのキャリアが充実していない理由としては、次のようなものがある。

 キャリアが充実していなかったと感じている人にその理由を聞くと、「給与水準が低い」が最も多く、30代は約60%に上り、「地位やポジションが低い」も約50%近くになった。「自分のやりたいことができなかった」の割合は約40%と下がることから、好きな仕事をしていても現状の待遇に不満であることから、大企業を望んでいることが見えてくる。

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