首都圏「億ション」契約率88.9%(9月まで)

 不動産経済研究所が発表したマンション市場動向によると、今年9月までの首都圏の価格1億円以上の「億ション」の販売は136戸で、すでに契約済みは121戸(約88.9%)となっていることがわかった。

 億ションでは、「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」(平均2億6645万円)と、「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー 1期」(平均1億557万円)は即日完売となっている。

 価格帯別の内訳としては次のとおり。

      発売 契約 単位:戸
1億円以上  114 100
2億円以上  19  19
3億円以上  3   2
※他1戸は埼玉県
 2億円以上は少ないが、それは「各社ともに価格を抑えて、売れ残りが出るくらいなら、完全に売り切ることを優先しているため」(大手デベロッパー社員)という。また、供給者側の意向を物足りないという購入者もいるようで「1億円以上の隣り合わせの物件を2戸同時に購入し、工事でくっつける人も多い」(同)のだそうだ。

 また、アッパー層向けでも「Tomihisa Crossコンフォートタワー 1期」「プラウド市ヶ谷南町ディアージュ」も即日完売となるなど好調な売れ行きを見せている。

 こうしたマンションが出てきたことで9月のマンション平均価格は1戸あたり5043万円と、前年比22.4%の上昇となった。また、20階建て以上の超高層物件も増えているものの、34物件1949戸で、前年同月比810.7%増で、さらに契約率も89.9%と高かった。

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