今年も米フォーブス誌による、中国富豪ランキングが発表された。それによると、上位400位の富豪の資産総額は合計で3兆4746億元(約56兆円)、トップ100位の富豪の資産総額は合計1兆9276億元(約31兆円)で、昨年比44%も増加した。いったい中国富豪の富はどこからくるのだろうか。それは決して外から入ってくるものではなく、少数の人々に富が集中している過程に過ぎない。
また、富豪上位400人の資産増加速度は、全国GDP増加速度の4.6倍、平均資産総額の増加速度は都市住民の2.4倍に上る。まさに“富める者は、更に富む”という状況なのだ。
ランキングトップは、大手不動産企業・万達集団の王健林(Wang jian lin)氏で資産総額は860億元(約1兆3800億円)、2位は大手飲料メーカ・ワハハグループの宋慶後(Song qing hou)氏、3位は検索サイト運営会社・百度の李彦宏(Li yan hong)氏だった。
トップの王氏は、昨年の資産総額488億元(約7700億円)よりも大幅に資産を増やした。これは、中国の不動産価格が回復してきた事や、国内外の娯楽施設の領域に進出したことが要因となっている。2位の宋氏は、昨年1位から2位となったが、昨年よりも資産を増やしている。今後も富の一極集中が益々進んで行くかもしれない。