にわかに注目を集め始めた仮想通貨「BITCOIN」(ビットコイン)の取引だが、米著名投資家ウィンクルボス兄弟が13日、米NYのカンファレンス会場からCNBCに出演し、将来は少なくとも100倍の市場になるとの見通しを示した。
ウィンクルボス兄弟は、フェイスブックの「発案者」であり、創業者マーク・ザッカーバーグ氏のハーバード大学の先輩であり、元五輪選手でもある。FBはまんまとザッカーバーグ氏に「乗っ取られ」、訴訟で争って主張は通らなかったが、解決にあたってかなりの金額を手にしている。現在はVCとして投資先を物色しているが、早くからビットコインに興味を示していた。
さらには「すべての投資家が取引をしやすいようにするため、ビットコインの上場投資信託(ETF)を作りたいのです」とも述べた。
ただ、ビットコインは発行元が中央銀行ではないため、あくまでも「仮想通貨」の存在の域は出ていない。そのため、麻薬取引などの犯罪やマネーロンダリングに使用されると言われ続けるダーティーな面もあるが、兄弟は「まだ規制がないという事実は、それがこの仮想通貨に信頼性を与えるものです」と一蹴した。
というのも、中国ポータル最大手「百度」が、一部、使用を認めることを決定したり、中国でその存在感が大きく増している点も大きい。また、カナダ・バンクーバーでも世界で初めてビットコインが使用できるATMが設置され、注目度は高まるばかりだ。
ちなみにAFP通信によると、すでにビットコイン長者も誕生しているのだ。ノルウェー在住の男性は2009年に24ドルで購入し、そのまま放っておいたのだが、今年に入ってから数千万円になっていたのだという。幾らかを利確し、自宅を購入したそうだ。
ちなみに、Mt.Goxは日本にサーバーがあり、サイトも日本語で説明がなされており、日本人投資家が比較的に容易に取引できる環境は整っている。