ゴールドマン勤続80年の最長記録保持者が死去

 米金融大手ゴールドマンサックスは、1933年に入社して80年間もの長きにわたって在籍した、Al Feld(アル・フェルド)氏が亡くなったと発表した。98歳だった。同社では最長勤続年数記録を更新し続けていた。


アル・フェルド氏(公式ツイッターより)
 同社の公式ツイッターでは「今年で80年、彼を亡くし、とても悲しい」とつぶやかれている。

 フェルド氏は25日に亡くなるまで、18歳の1933年7月10日に入社したゴールドマンで、金融マン一筋だった。最初はバックオフィスの事務職からキャリアをスタートさせ、一時は第二次世界大戦中で服役のためにキャリアを中断せざるを得なかったものの、戦後は職場に復帰した。

 それから、リテール営業に配属され、50代からは富裕層顧客の資産運用を担当するウエルスマネジメント部門で働いていたそうだ。

 2003年のWSJに貴重なインタビュー記事があり、1948年当時は「誰も私たちのことを知らないし、顧客がだれもいない。だから、上場企業の大株主リストなど片っ端からコールドコールの営業電話をかけ続けたな」と語っている。

 また、毎週火曜日には、ゴールドマンのプライベートジムで健康維持のために、パーソナルトレーナーとともにトレーニングをしていたのだという。ニュージャージーの自宅から、毎朝、片道一時間半をかけて電車通勤していたそうだ。

 ゴールドマン144年の歴史のうち半分以上を過ごし、歴代の役員やパートナーたちにも知られる存在だったという。

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