米SNSのフェイスブックは19日、創業者マーク・ザッカーバーグCEO(29)が保有する株式4140万株を売却すると発表した。目的は納税のためのストックオプション行使で、23億ドル以上に相当する。使途のほとんどが納税だといい、驚異的な納税額に上る。
マーク・ザッカーバーグ氏
今回は、7000万株の公募増資も同時に、というよりも、そちらの方がメーンの趣旨だったはずだが、ザッカーバーグ氏の株式売却の額に目が行ってしまう。しかも、使途をほとんどを納税に回すとしており、税額にも目が行く。
仮にすべてを納税だとすると、これはフェイスブックの会社と同氏の自宅があるカリフォルニア州全体の所得税の4%ほどに相当するもので、米国歳入庁(IRS)は高額納税者の氏名を公表していないために、何とも言いにくいが、驚異的とも言うことができる。
ブルームバーグのビリオネア・インデックスによると、ザッカーバーグ氏の資産は約270億ドル(推計)となっている。
ザッカーバーグ氏は昨年秋、少なくとも数カ月は保有株を売却しない方針を示していた。また、ディレクターのマーク・アンダーセン氏ら数人は、納税のために売却をしていた。