マイケル・コース氏、大学中退、失職、破産危機乗り越えビリオネアに

 米ブランド「マイケルコース」の創業者マイケル・コース氏が、資産10億ドルに到達し、54歳でビリオネアとなった。専門学校中退から、失職、破産危機を経て掴んだ現在の富と名声を振り返る。

 幼少のころからデザイナーにあこがれて志すも、NYの大学生活で19歳で早くも挫折を経験している。しかも、自身のブランドが軌道に乗った93年には大口取引先の破産で失職という苦境も経験した。

・ニューヨーク州立ファッション工科大学をおちこぼれて中退

・81年にデザイナー活動を始める。デミ・ムーアさんらセレブ顧客もつくようになったが大口取引先の倒産により職にあぶれる

・セリーヌでデザイナーとして出直しを図る。クリエイティブディレクターとして高価格、低価格、両方の
ラインを成功させ、セリーヌを立て直した

・2003年に、株式をLVMHに売却、傘下入り

・2011年12月にNY証券年証券取引所に上場、現在の年間売上高は約32億ドル、粗利益率61.2%

・2014年2月、ビリオネアに


マイケル・コース氏(中)
 4日発表したマイケルコースの第3四半期決算で売上高は前年同期比59%増の10億1000万ドル、純利益は同77%増の2億2960万ドルと事前の市場予想を大きく覆すものとなり、株価は急上昇。

 コース氏自身が現在、マイケルコース株を2%保有しており、その株式時価総額が3億9000万ドルに到達した。2011年の株式公開時に売却して7億ドルを得ているため、合計して10億ドルを超えたことになる。

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