富裕層資産は2020年に50%増加し7900兆円に

 2020年に世界の富裕層の運用総資産額が、約50%増加し、76.9兆ドル(約7889兆円)になることがPwCの調査でわかった。また、ゲームチェンジャーとして、アジア太平洋地区を挙げており、富裕層、中間層ともに欧州を逆転する勢力になっているとの予測を立てている。

 2012年から見て、2020年の富裕層の資産は5373兆円から7889兆円にまで増加。特にアジア太平洋地区、北米の伸びは今後も続き、アジアは欧州の伸びを上回り、2020年には立場が逆転する。



◆2012年の富裕層の運用総資産の内訳
総資産52.4兆ドル(5373兆円)
北米 21.7兆ドル
欧州 17.0兆ドル
アジア太平洋 12.7兆ドル
南米 0.9兆ドル
アフリカ 0.2兆ドル

◆2020年の富裕層の運用総資産の内訳
総資産 76.9兆ドル(約7889兆円)
北米 30.0兆ドル
欧州 21.6兆ドル
アジア太平洋 22.6兆ドル
南米 1.9兆ドル
アフリカ 0.3兆ドル

 ミドルクラスを中心としたマス層の台頭もアジア太平洋地区で起きている。運用資産は2倍以上に増加しており、総資産では世界最大の地区となる。米国では退職者が増えて、今後は若い投資家が増えるアジアを有望視している。



◆2012年のマス層の運用総資産の内訳
総資産59.5兆ドル
北米 13.7兆ドル
欧州 22.8兆ドル
アジア太平洋 20.5兆ドル
南米 2.1兆ドル
アフリカ 0.4兆ドル

◆2020年のマス層の運用総資産の内訳
総資産 100.4兆ドル
北米 20.1兆ドル
欧州 31.6兆ドル
アジア太平洋 43.3兆ドル
南米 4.5兆ドル
アフリカ 0.9兆ドル

 機関投資家では、SWFの資金は、2012年の5.2兆ドルから、2020年には8.9兆ドルに増加。年金基金は、33.9兆ドルから、56.5兆ドルになる。

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