9年連続1位ルイ・ヴィトン 世界ブランド価値ランキング

 ミルウォード・ブラウン・オプティモーは、2014年の世界のブランド価値ランキングを発表し、ラグジュアリーブランド部門で1位はルイ・ヴィトンだった。

 この調査は毎年同社が行っているもので、消費財企業のブランド価値を金額に算出してランキングを作成しているもの。ラグジュアリーブランド部門は前年と比較し16%増となった。そのランキングは次のとおりとなった。

◆ブランド価値ランキング(ブランド、金額換算、前年比)
1 ルイ・ヴィトン 258億7300万ドル  14%
2 エルメス    218億4400万ドル  14%
3 グッチ     161億3100万ドル  27%
4 プラダ     99億8500万ドル   6% 
5 ロレックス   90億8300万ドル   14%
6 カルティエ   89億4100万ドル   40%
7 シャネル    78億1000万ドル   10%
8 バーバリー   59億4000万ドル   42%
9 コーチ     31億2900万ドル   -4%
10 フェンディ   30億2300万ドル   -17%


 ルイ・ヴィトンは前年の調査では27%減だったものの、今年は14%の増とブランド価値を取り戻しつつある。ルイ・ヴィトンの長年の功労者であるクリエイティブディレクターのマーク・ジェイコブス氏が退任し、自身のブランドに専念することになった。今後、好景気で業績を伸ばすラグジュアリーブランドの代表格であるエルメスの猛追をどうかわすか。

 グッチは昨年の調査で48%増、そして今回も27%増で、2年間で75%増という急成長を遂げている。グッチ、プラダ、バーバリーはメンズの伸びも大きいことが評価されている。バーバリーはオンラインでのラグジュアリーさでは一日の長があり、キスキャンペーンも大きな話題となった。

 一方、コーチ、フェンディあたりのアッパー系ブランドはやや苦戦とも見える。

 この上位トップ10ブランドを全ブランドの平均と、各項目を比較した場合は次のようになる。

・情熱的  116
・セクシー 115
・成功している 112
・プレミアム  120
※ブランド平均を100とした場合

 プレミアム感が平均よりも20ポイントも突出しており、そして、そこにパッションが感じられるという点でトップ10ブランドは強みがあるという評価になる。

 また、より強いブランドを構築するために今後より行うポイントは次の4つだと指摘されている。

・シームレスに
仮想空間と現実空間との間の戦略的な連続性を作り、隙間を作らないようにすること

・ブランド保護
売上創出に苦労した時期に視野を拡大したが、現在はもっと絞る必要がある

・大胆に
デジタルやモバイルを恐れないこと。ブランドの世界を広げることと潜在的顧客に働きかけるものだから

・どこに顧客がいるか探す
新興市場は大切だ。ただ、地理的なバランスも必要で、まだ欧米でもその余地はある

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