医師の9割以上が禁煙「患者への説得力」

 医師の6割は喫煙をした経験がないということが、医療サイトのメドピアの調査結果でわかった。また、現在は喫煙していないという医師も合わせると、9割以上が喫煙していないということがわかった。職務上は禁煙が必要である場合と、一方で激務のストレスから喫煙したい派とに分かれるようだ。

 この調査は同社の会員医師6万6000人以上をを対象に行われ、有効回答3873人分が得られた。最も多かったのが喫煙経験がないというものだった。

・喫煙したことはない  61.2%
・以前喫煙していた   29.6%
・ほぼ毎日喫煙している 7.0%
・時々喫煙している   2.2%

 喫煙経験がないという理由は職務と大いに関係がありそうだ。例えば次のような声だ。
・循環器科なので喫煙指導をしています(50代、循環器内科)
・家族に喘息の患者がいて、とても吸う気になれません(40代、一般外科)
・開業医の父がヘビースモーカーで呼吸不全でかなり若く亡くなった。それを見て育ったので吸う気にならない(50代、耳鼻咽喉科)
・妊婦さんに記念をすすめる立場なのでタバコくさいと説得力に欠けるため(40代、産婦人科)

 また、以前は喫煙していたが現在は吸っていないという医師が挙げた理由には次のようなものがある。
・患者さんに止めろという必要があり、自分も止めました(50代、循環器内科)
・吸っていた時はストレス解消になると思っていたが、止めてみると、ストレス解消になっていなかったことがわかった(50代、総合診療)

 その一方で毎日喫煙している医師もおり、激務からストレス発散の一つとなっている感もある。
・仕事がひと段落した後の一服はたまらない。喫煙所で他科ドクター知り合になれるのも利点(30代、血液内科)
・禁煙していましたが死にそうな病気になって、関係なかったとまた再開しました。(50代、一般内科)

 また、時々喫煙しているという医師たちも、ストレス解消の一つの手段としているようだ。
・月にひと箱だけです。 当直明など疲労が蓄積した時は必要ですね(40代、小児科)
・しばらくヤメテいましたが、ちょっとしたストレスを契機に始めて (30代、麻酔科)


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