モネ「睡蓮」(1906年)が55億円で落札、自己史上2位

 競売大手サザビーズが23日に英ロンドンで行ったオークションで、フランスの印象派クロード・モネの名画「睡蓮」(1906年作)が5730万ドル(約55億円)で落札された。モネの「睡蓮」シリーズでは、史上2番目の高額作品となった。

 モネは、仏ジベルニーの自宅の池の睡蓮をモチーフにして、1899年から1926年までの間に200点以上を描きのこしている。今回の作品は1906年に制作されたもので、中国などアジアからの入札参加者も相次ぎ、約10分間にわたってセリは行われたのだという。

 近年でも睡蓮は高額で取引されており、主な高額取引は次のようになっている。

◆1906年作 5730万ドル 2014年サザビーズ

◆1907年作 2400万ドル 2014年クリスティーズ
 
◆1905年作 4376万ドル 2012年クリスティーズ

◆1919年作 8500万ドル 2008年クリスティーズ


睡蓮1906年作
 その他で話題になった睡蓮シリーズでは、2012年にフィリピンのイメルダ夫人秘書が英国の画廊に26億円で不正売却し逮捕された。また、2010年6月のロンドンのクリスティーズオークションで出品されたが、4430万~5910万ドルの予想価格レンジだったが、入札は不調に終わっている。刑期を反映してか、今年に入ってからは睡蓮も競売で出品・落札される機会が増えている。

 上記の1907年作の睡蓮は、米有数の芸術コレクターの故ユゲット・クラーク氏の所蔵で、約90年ぶりにオークションに出されたものだった。。

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