ハーバード大の失われた5年間 米国株に乗り遅れた

 米アイビーリーグの中で基金運用の一人負けが続いているのが、ハーバード大学。その運用組織「ハーバード・マネージメント」の最高経営責任者(CEO)であるジェーン・メンディーロ氏が、「アルファ・カンファレンス」(CNBCなど主催)に出席し、「後悔はない」と述べた。2008年7月に就任以来の「失われた5年」を見てみる。

 メンディーロ氏は、リーマンショックが起きる直前の2008年7月にCEOに就任。同大学の3兆円以上の運用資産を預かるが、高い報酬体系に対して、リターンは散々な結果に終わった。

 2009~2013年の5年間の年率平均リターンは、シカゴ、MITも加えた12大学のランキングでは、最下位となった。この理由を、調査会社Charls Skorina & Co.は「サブプライムショック、リーマンショックの教訓を生かしてか、株式の組み入れを少なくして、不動産など流動性の低い資産にこだわったことが低迷を招いている」と分析している。

 リターンは最下位、しかし、報酬は1位という結果。次の図でも示されているが、退任も致し方ないというレベルであることは疑いようがない。




 給与はベースとボーナスを合わせて、500万ドル以上となっている。運用成績がトップのコロンビアのNarvekar Nirmal氏とは200万ドル以上も高く、明らかにもらいすぎの印象を受ける。報酬とリターンの相関関係を指数にしたものが次の表だ。1位になっているMITのアレキサンダー・セス氏とは実に約15倍の差が出ている。


 では、その低パフォーマンスを招いたアセットアロケーションについて見ていく。

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