ソフトバンク、アリババ株が4000倍の8兆円に

 中国電子商取引大手アリババが19日、NY証券取引所に新規株式上場(IPO)を果たし、上場初値は92.7ドル(公開価格68ドル)をつけた。一時は100ドルに迫ったが、初日は93.89ドルで取引を終えた。時価総額は約2300億ドルとなり、3分の1以上を保有する筆頭株主のソフトバンクの保有分は時価総額748億9600万ドルとなった。

 公開価格を3割以上も上回る幸先の良いスタートを切ったアリババだが、ソフトバンクをはじめとして上位10株主の時価総額は次のとおりとなる。

ソフトバンク 748億9600万ドル
ヤフー    491億6000万ドル
馬      193億5000万ドル
Tsai    78億4000万ドル
FENGMAO INVESTMENT 62億4300万ドル
SILVERLAKE  55億3000万ドル
YUNFENG CAPITAL 32億6700万ドル
CITICCAPITALHOLDINGS 24億2200万ドル
BOYUCAPITAL FUND 12億ドル
CHINADEVELOPMENTBANK 10億3200万ドル

 ソフトバンクは8兆円規模の含み益を抱えるまでになった。買値はわずか2000万ドル(約20億円)だったことを考えれば、4000倍以上のリターンをこの段階では得ていることになる。今後の売却、さらにはアリババ株を担保にしたM&Aなどで戦略の可能性が広がる。2位のヤフーも同様で、今後の戦略可能性が拡大する。

 個人筆頭株主の馬氏は中国一の大富豪に。ナンバー2のTsai氏も中国で11位の大富豪となる。

 またVCの「YUNFENG CAPITAL」は32億ドル分を保有するが、この創業者も馬氏でもある。

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