米大学学長報酬ランキング、1位レンセラー8.6億円

 米教育専門紙クロニクル・オブ・ハイヤー・エデュケーションがまとめた、米大学学長の年間報酬ランキング(2012年分)で、100万ドル超は36人で、前回の調査の42人からは減少した。1位はレンセラー・ポリテクニーク大のシャーレー・アン・ジャクソン氏で、714万ドル(約8億6000万円)だった。

 まず、報酬総額のランキングは次のとおりとなる。

 ◆総額
1 シャーレー・アン・ジャクソン レンセラー・ポリテクニック  714万ドル
2 ジョン・L・ラリー      クイニピアック大       375万ドル
3 リー・C・ボリンジャー    コロンビア大         338万ドル
4 エイミー・ガットマン     ペンシルベニア大       247万ドル
5 チャールズ・R・ミドルトン  ルーズベルト大        176万ドル
6 スーザン・ホックフィールド  マサチューセッツ工科大    167万ドル
7 デビッド・W・リーブロン   ライス大           152万ドル
8 ジョン・E・セクストン    NY大            140万ドル
9 マーク・テシャー・ラビン   ロックフェラー大       138万ドル
10 リチャード・VC・レビン   エール大           137万ドル

11 ロバート・J・ジマー     シカゴ大           136万ドル
12 ニド・キュベイン       ハイポイント大        135万ドル
13 ステッドマン・アップハム   タルサ大           135万ドル
14 CL・マックス・ニキラス   南カリフォルニア大      131万ドル
15 ジョン・J・デジョイア    ジョージタウン大       129万ドル
16 ステファン・ナップ      ジョージ・ワシントン大    126万ドル
17 ドナ・E・シャララ      マイアミ大          122万ドル
18 デビッド・E・ヴァン・ザント ニュースクール        117万ドル
19 ジョセフ・E・アオウン    ノースイースタン大      117万ドル
20 ロバート・A・ブラウン    ボストン大          116万ドル
※敬称略


 レンセラー・ポリテクニックは1824年に設立された、英語圏では最古の技術系大学として知られる。工学分野では名高く常に高い評価を得ている。ジャクソン氏は、米原子力規制委員会(NRC)の委員などを歴任し、1999年に同大に。ジャクソン氏の収入の内訳は次のとおりとなった。

基本給:94万5000ドル  13.2%
ボーナス:27万6474ドル 3.9%
非課税利益:3万1874ドル 0.4%
その他:588万9964ドル  82.5%

 基本給だけでも1億円を超えるが、その他の収入が、82.5%を占めた。ジャクソン氏の報酬は、大学の総支出額のうちの1.73%を占める。総合大学などは1%を切るくらいで、名門の単科大学などは1%台というのが相場となっており、相場から見ればそれほど高いというわけでもない。

 ちなみに、同大の教授は4000万円レベル、VPで5000万円レベル、学長秘書は36万ドルだった。

 基本給だけのランキングは次のとおりとなる。総合大学が上位を占める。

◆基本給
1 ジョン・E・セクストン    NY大            124万ドル
2 エイミー・ガットマン     ペンシルベニア大       112万ドル
3 リチャード・VC・レビン   エール大           109万ドル
4 マーク・テシャー・ラビン   ロックフェラー大       101万ドル
5 リー・C・ボリンジャー    コロンビア大         101万ドル
6 ジョン・L・ラリー      クイニピアック大        98万ドル
7 CL・マックス・ニキラス   南カリフォルニア大       97万ドル
8 シャーレー・アン・ジャクソン レンセラー・ポリテクニーク大  94万ドル
9 ヴィクトル・J・ボシミ    テキサスクリスチャン大     93万ドル
10 ロナウド・J・ダニエルズ   ジョンズホプキンス大      92万ドル
※敬称略

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