ダートマス大「代返」など不正で学生64人処分

 米ダートマス大は、学生64人を処分することを発表した。授業内で電子デバイスを不正に使用して、いわゆる代返行為、テストの不正などを行っていたという。舞台となったのは「スポーツ倫理」のクラスであり、スポーツ選手も多く含まれていたという。バスケットボールをはじめアイビーリーグでも屈指の強豪校でもあるだけに、関係者はショックを隠せないだろう。


ダートマス大学
 すでに、昨年11月に不正の疑いが浮上し、大学は調査を行っていた。不正があったのは「スポーツ倫理」の科目で、クリッカーという出欠の返事や、テストの回答などを行うデバイスを使って行われたという。

 これらの行為は、ダートマスの学生行動規範に違反するとして処分が行われるという。

 10月に宿題で不自然な回答があったこと、出欠でも不自然な点が見られたことで、大学側が調査を行っていた。疑惑については、11月に学生新聞「ザ・ダートマス」(1799年創刊)でも報道されていた。

 手口としては、「クリッカー」なる授業でも使用するハンドデバイスを使用して行ったものだという。

 ダートマス大では2000年にも疑惑が持ち上がっており、78人がベーシックコンピュータサイエンスの授業で不正を行っていたとして大学側は調査。しかし、結果的には証拠が上がらなかったために、不問にされたこともある。

 他大学では2012年に、ハーバード大で学生125人が期末テストにおいて、不正が行われていたことが判明し、処分が行われている。

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