世界3大高級ブランドグループのスイスのフィナンシェール・リシュモンが15日発表した2014年第3四半期(10~12月)の決算で、売上高は前年同期比3.7%増の30億5000万ユーロ(約4200億円)だった。日本の売上は前年同期比2%減、4~12月期では同9%減となった。15日の同社の株価は15.50%安となる74.95フランで取引を終えた。
同社は営業利益での発表はしていないが、地域別では欧州、米国が2ケタの伸長を見せた。ただ、アジアは稼ぎ頭の香港がデモによる影響で営業に支障が出たことなどもあり、マイナスとなった。また、日本も4月からの消費税率アップからはマイナスとなっている。
◆10~12月期
欧州 11億9200万 +10%
アジア 10億7000万 -5%
米国 5億4700万 +14%
日本 2億4200万 -2%
◆4~12月期
欧州 33億2000万 +8%
アジア 31億5300万 -3%
米国 14億600万 +11%
日本 6億200万 -9%
グループ全体の現預金は49億ユーロ(2013年末:43億ユーロ)となった。
また、15日にスイス中銀が1ユーロ=1.20フランの為替レート上限を撤廃したことによって、スイスフラン高となり、スイスの株式市場は大幅な下落を記録した。それに伴いリシュモン株も下落し、74.95フランで取引を終えている。