首都圏の中古マンション価格3年ぶり上昇

 首都圏の中古マンション平均価格が3年ぶりに上昇したことが、不動産調査会社東京カンテイの調査結果によって明らかになった。 首都圏は前年比2.1%増、60万円上昇の2851万円だった。中部圏も0.4%増の1489万円、近畿圏も0.6%増の1817万円とそれぞれ上昇した。

 平均価格は70平方メートルに換算したもので、首都圏は特に東京23区が良く、前年比5.2%増の4203万円と大きく上昇した。横浜市、大阪市、名古屋市も価格上昇したものの、さいたま市、神戸市などは下落しており、明暗が分かれている。


 新築マンションの供給は減少していく上に、単価の上昇が見込まれている。その分、中古物件に目を向ける富裕層も多く、国内でも地方在住の富裕層や資産家、海外の富裕層らをはじめ、東京23区は常に優良な売り物件が不足気味の状態が続いている。

◆東京23区の70平米あたりの中古価格と築年数
2005年 3374万円 19.7年
2006年 3504万円 20.1年
2007年 4333万円 17.9年
2008年 4486万円 17.6年
2009年 4062万円 18.1年
2010年 4303万円 18.5年
2011年 4171万円 18.7年
2012年 3975万円 20.0年
2013年 3995万円 20.5年
2014年 4203万円 21.8年

 築年数も古くなっているが、価格の上昇は現状では止まりそうにない。2007、08年の金融危機時にはまだ価格は届いておらず、今後の一つの節目となりそうだ。

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